ベルリンの今とヴィクトリア

ベルリン在住のライターの方が書いている「ヴィクトリア」の感想が興味深かったです。

主人公の女の子・ヴィクトリアの設定は、スペインからベルリンに来て、まだあまり時間が経っておらず、ろくにドイツ語も離せずにカフェでアルバイトをしている、という感じでした。

そしてそんなヴィクトリアを、何人かのベルリンの男の子たちがブロークンな英語で一生懸命ナンパする、という設定が、いかにも今のベルリンっぽいということらしいんですね。

EUの経済的中心のような存在であるベルリンには、ヨーロッパ各地から色んな人達が集まってきて、ドイツ語が話せない若い女の子をベルリンの若い男の子たちが慣れない英語でナンパする、なんて状況がいたるところで発生してるんでしょうね。

「ヴィクトリア」は、そのような生のベルリンを描く事に成功しているということなんでしょう。

そしてライターの方が書いていた、このような言葉がとても印象に残りました。

『ベルリンという街は、常に変化していくような町でありながら、建築自体はほとんど変わってないんです。だからベルリンに来る前に「ヴィクトリア」を観る事をおススメします。』

確かに「ヴィクトリア」を観た後、ベルリンに行ってみたい!という強い衝動が湧き起ってきました。

そういう思いを湧き起らせる映画というのは、やっぱり素晴らしい映画なんでしょうね。

さらには、こんな情報も載っていました。

監督のセバスティアン・シッパーさん曰く『3テイク撮影して、最初の2テイクは「映画」として成立していなかった。』ということらしいんです。

この映画は全編138分間に及ぶわけですが、138分間を3度も撮り直ししていたということらしいですね。

その2回のテイクがどんな感じだったのか、凄く興味がわきますよね。

そして2度も撮り直していたら、「やっぱりワンカットで映画なんて作れないんじゃないか。もう完成しないんじゃないか。」と不安でいっぱいだったと思うんですが、このような素晴らしい映画に仕上げたことに本当に敬意を表したい思いでいっぱいです。

さらには、「ヴィクトリア」以外にもベルリンを舞台にした映画を紹介されていたので、是非観てみたいと思いました。

『「ベルリン天使の詩」を観てからポツダム広場に行ってみると、ベルリンの壁が崩壊した後の変化に驚かされると思います。』

『「グッバイ・レーニン!」を観て、東側の変化と、ベルリンの壁崩壊以降でも意外に変わってない街並を見比べてみるのも興味深い。』

『「コーヒーを巡る冒険」では、良い意味でも悪い意味でも「首都になって大きく変わってしまったベルリン」の姿が繊細に描かれています。』

「グッバイ・レーニン!」は観た事があるんですが、他の2本はまだ観ていないので是非とも観てみたいと思いました。

「グッバイ・レーニン!」はコミカルな面もあって凄く面白く、また大きく変化していく状況についていけない人間の心理みたいなものがリアルに描かれていて、本当に興味深かったですよ。

確かに東側にも行ってみたいものです。

よい映画というのは、色んな感情が刺激されるものなんですね。

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